LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
「私の気遣いもわからないようじゃ、海斗さんもまだまだね」



「……;;」



「それより、本当にしばらくはお店には、成美が居る時しか来ちゃダメですよ?あの子には、私からお灸を据えておきますけど」



「…はい。お願いします;;」



芽ちゃんにお灸を据えられるとか、死をも見えそうだが、黙ってよう。

見送りを強要され、玄関までついて行くと、「おやすみなさい」と、それだけで帰って行った。



「おやすみ;;」



この為だけの見送りなら、いらなかったんではないのか。

彼女は本当にわからない。

リビングに戻り、戻って来た成美をソファーの上で抱き締める。
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