LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
自分の嫁をからかい、失敗に終わった飯島は、落ち込みながらお茶を飲む。

飯島が女。

紗英子が男だったら、良い男女関係が築けたんだろうな。



「飯島君そろそろ帰ろうよ。明日
も仕事なんだし。長居も失礼」



「そうだな」



「何のお構いも出来なくて、すみません。またいつでもお越しください」



成美は慣れたようにスラスラと言って、2人を見送りに行く。

見送るような相手でもないし、絶対に本気で捉えてまた来るだろう。

出来すぎた嫁だ。



「洗濯物、入れ忘れたし、帰ろうかな」



「泊まりじゃなかった?」



別に、止めたいわけではないが、淡白過ぎると、キレられそう。
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