LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
「……大人気ないだろ、俺」



唇が離れた刹那、海斗さんが漏らした。

大人気なくない。

彼氏という存在がありながら、最低だけど、嬉しかった。



「…幸せと言ったら、どうするんですか…」



「――続けるまでだよ」



少し拗ねて見せた私の唇に、再度…彼の唇が重ねられた。

一瞬にして、溺れてしまった。

自分から口を開き、海斗さんの舌を向かい入れた。

抱き上げられても離れず、ローテーブルを足で退かした彼に、絨毯へと寝かされると、背中に腕を回した。

今だけで良いから、感じたい。

幸せにして欲しい。

夢でも構わないから。
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