LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
「これからも、頑張って働いてね?(笑)」



「先輩みたいに、稼げるようになるから」



「いや…あ、うん。でも、体は大切にしてよ?」



ただ言ってみた一言を、真面目に返されてしまった。

海斗は休みがない週だってあるのに、“頑張って働いて”なんて、言ってはダメだったよね…。

けど、「わかってる」と頭を撫でられ、見つめ合い、微笑み合えた。

隣にも家が建つみたいだけど、建て売りらしく、その計画はまだ進んでないとか。



「……下川さんに勧めてみない?芽の子と、私たちの子が幼なじみで隣同士って、悪くないでしょ?」



簡単には、無理な話だけど。
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