LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
家に向かい歩きながら考える。
成美は優しさを素直に出せて、でも強い気持ちはそのままで。
今の成美だからこそ、子供を授かり、産めるんだろうな。
「芽は何してるの?」
「あぁ、校歌を弾いてる」
「は?“校歌”!?」
驚くのも無理はない。
疑問に思うのは、当然だ。
マンションに着くと、まだ同じメロディが響いて居た。
さっきより上達してる気もする。
「ただいま、芽」
「おかえりー」
終わりまで弾き、キリの良いところで手を止めた芽ちゃんは、ピアノの譜面台に置かれた楽譜集をペラペラと捲り始めた。
成美は優しさを素直に出せて、でも強い気持ちはそのままで。
今の成美だからこそ、子供を授かり、産めるんだろうな。
「芽は何してるの?」
「あぁ、校歌を弾いてる」
「は?“校歌”!?」
驚くのも無理はない。
疑問に思うのは、当然だ。
マンションに着くと、まだ同じメロディが響いて居た。
さっきより上達してる気もする。
「ただいま、芽」
「おかえりー」
終わりまで弾き、キリの良いところで手を止めた芽ちゃんは、ピアノの譜面台に置かれた楽譜集をペラペラと捲り始めた。