LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
「成美、これ弾けない?」



「どれ?」



どうやらピアノの音色が好きらしい芽ちゃんは、俺も懐かしいと思える【どんぐりころころ】を指定した。

選曲の理由は不明だが。



「んー…弾いた事ないけど…」



謙遜した成美だが、経験者なだけあり、楽々と指で鍵盤を弾(はじ)いて行く。

何故かドラえもんの主題歌まで演奏をした時には、芽ちゃんとさすが親友だと感じた。

ドラえもんの歌は、今の子供たちに浸透してない筈で。

校歌と同レベルだと、俺は思う。



「チューリップはどうよ?」



「あ、これは簡単!」



…年越し蕎麦の準備はいつ始まるんだ;;




< 450 / 538 >

この作品をシェア

pagetop