LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
悪阻も落ち着き、シフトに復帰した芽は、「私にもよろしくね!」と、煙草を什器へと補充して行く。

私は頷きながら、裏で発注。

――そうそう。

先月、店長がこのお店を辞めた。

直営店の店長に抜擢されたんだ。

2年の契約を結び、その後は、気が向けばエリアマネージャーになるんだとか。

このお店とは違い、これからは勤務時間も徹底されて、仕事内容も増えるらしく、続くか不明。

でも、芽が店長になり、私にはやり易い、働き易い職場になってくれた。

リーダーだった私が、副店長に上がらされたけど。

妊婦2人が責任者っていうのも大変だけど、下川さんが頑張ってくれてるから、私もやろうと思う。
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