LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
白い靄に終われた世界に佇む、私と海斗。
そして、男の子と女の子が居た。
赤ちゃんの性別、1人は女の子だとわかったけど、もう1人はまだ未だにわかってなかった。
足元で嬉しそうに笑ってる2人の子供に、私たちも笑顔。
…男の子…。
他人事にも似たように、“男の子と女の子かもね”と思った。
「――る……な…る…み……成美!!」
「ハッ――!!;;」
誰かに肩を揺すられ、起こされた。
ソファーから勢いよく起き上がると、「風邪引くだろ?」と、海斗がネクタイをほどきながら立って居る。
携帯の目覚ましは、知らないうちに、役目を終えていた。