LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
「ごめん!すぐに準備する!」



「良い。俺が後はやるから、ゆっくり座って…」



キッチンへ行こうとした刹那、腕を引かれた。

こういった不意討ちに弱く、海斗の男らしさが見える姿に、じわじわと熱くなる頬。



「……何、照れてるんだよ」



伝染したかのように、視線をキョロキョロと彷徨よわせた海斗は、私を睨むようにして、唇を重ねて来た。

後頭部を押さえられ、逃げられない私は、海斗の着てるワイシャツの袖をぎゅっと握る。

深いところから絡め取られる舌。

掬われる上顎に、膝が笑う。

こんな官能的なキス…久しぶり。
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