LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
19時になり、ロビーにある振り子時計がなった。

人が集まり始め、私は係の人に連れて来られた海斗と誠之介君の間に座った。



「高城ータカシローさんには、参列者席に座って貰ったよ」



「……ありがとう」



誠之介君はネクタイを整え、膝の上で拳を握った。

海斗は両手を組み、俯き加減。



「成美ちゃん、大丈夫?」



誰かに呼ばれて顔を上げると、お義母さんと海花ちゃんだった。

立ち上がり、頭を下げる。



「おにぎり作って来たから、後で3人で食べてちょうだい」



「すみません…」



渡された紙袋には、2個ずつ纏められたおにぎりが3セットある。
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