LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
「何?一緒だったの?」



「さっき下で会った」



お義母さんに返事を返す海斗から、鞄、ジャケット、ネクタイと…順に受け取る。

ハンガーへジャケットとネクタイを掛け、鞄は寝室のデスクへ。

テーブルを拭き、ご飯を運ぶと、黒岩さんは永斗を。

お義母さんは永美を抱きながら、ダイニングチェアに腰を降ろした。



「何故、父親が帰って来てないのに抱けない?」



「貴方は後で抱っこが出来る。
でも、私たちはご飯を食べたら帰るの。良いじゃない」



「……」



海斗は永美を抱っこ出来ない事にムスッとしながら、私が渡した箸を持った。
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