LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
ハイペースで食べ進める海斗を落ち着かせながら、私は黒岩さんの腕から永斗を抱き上げた。



「ほら、黒岩さんも譲ったしお袋も代われ!」



「食べなさい。冷めるわよ」



「……;;」



お義母さんは頑として譲らず、私は海斗に「抱っこする?」と、ニコニコとしてる永斗を見せた。



「しょうがないなぁ、永斗」



ニヤけた海斗は、永斗を抱っこするなり頬擦り。

子供がこんなにも大好きな人だなんて、思わなかったけど、嬉しい事。

先に食べ終わった私は、ミルクを二つ作り、永美に与える。

海斗も私より慣れた手付きで、永斗にミルクを飲ませる。

…本当、何をしても素敵な人。



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