LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
「そういや遂に、隣に家が立つんだな」



「……そうだねぇ;;(笑)」



気丈を振る舞おうとする成美。

明らかにおかしい。

…まさか、な?

それはない。

ふと思った事を否定し、夕食を待つ。

肉じゃがとか久々で、待ち遠しい。



「ダメだ;;」



しかし、成美は手を止めて、俺の正面に立った。

ソファーに座り、ネクタイを緩めながら見上げる。



「…隣はね?」



「芽ちゃんだろ?」



「当たり;;まだ秘密にして欲しかったみたいだけど…っ」



“秘密”って、意味ないだろ!

前に成美が“隣に住まない?”と言った時、断ってたが、海花へ後に相談してたらしいし。
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