LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
ランチも食べ終え、私たちはカフェを出た。



「後1時間もあるよー…」



「そう…っ」



…あれ?

私の見間違い?



「ちょっと!海斗さんとあの女が居るよ!」



たまたま通りがかった、名前も知らない小さな公園に、海斗さんと彼女を見付けてしまった。

ベンチに1人分のスペースを開け、神妙な顔付きで何かを話してる。

デートという様子ではないけど、良い気分ではない。



「後で説明してくれるだろうけど…」



「へ?ちょっと…!」



芽は2人の後ろの方に回り込み、木に隠れて、盗み聞きを始めた―――……。




< 62 / 538 >

この作品をシェア

pagetop