LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
「あのコンビニの美人な子でしょ?貴方が愛したのは」



「…よくわかったな」



「気付いてる?顔付きもだけど、“ありがとう”と言うのは、彼女にだけよ」



…そうだったか?

自分でも気付かなかった。

成美にだけ言ってたつもりは…ないと言えばないが、確かに店長には言ってなかったな。



「まぁ良いわ。お幸せに」



「ん」



「盗み聞き、されてるけどね?」



「………?」



優里が去って行く中、俺は後ろへと振り返った。

木の横から伸びる影。

足音を起てないように近付き、その先を覗けば、成美の友達が居た。
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