桜星サンセット
「たかし君すっごい虫に詳しかったよ」

ベットに入り、天窓に切り取られた星空を見ながらアンは少し興奮していた。

そんなことよりコウスケの顔気付いてたかな?

「家でもいっぱい飼ってるんだって」

「ふーん・・・」

笑顔の次は話しかけるように言わなくちゃ。

「今度見せてもらいに行くんだ」

「ふーん・・・。えっ?」

今たかし君の家に行くって言った?

「たかし君の事、好きなの?」

「えっ?」

あ、先走り過ぎた。

「うん。好きだよ」

「えーーー」

「友達としてだよ」

ああ、そうか。そうだよね。

虫オタクで背が低くて、あれ、顔はどんなんだったか思い出せない。

別にオタクを差別しているわけじゃないけど、アンとはちょっと。

正直、アンとたかし君とじゃ釣り合わない。

やっぱ差別してるのか、私は?

うーーん、虫オタクかぁ。

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