桜星サンセット
「まあ、仲良くしてやってよ。あいつ愛想無いけど」

「じゃあコウスケと一緒だね」

「そんなことねえよ」

「そうだよーー」

2人で笑っていると暗闇からたかし君とアンの姿が現れた。

「虫すっごいかわいかったよー」

ホントに楽しそうに言った。

「そう・・・」

かわいい、って何?

またアンの意外な一面を知った。

ちらっとコウスケを見る。

やっぱり怖い顔をしているコウスケに、口を思いっきり広げて「笑顔」の合図を送った。

コウスケは大げさに笑った顔を作って私に返した。

「そろそろ帰ろうか」

その満面の笑顔のままコウスケが言った。

そこまでやるとわざとらしいよー。

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