桜星サンセット
「コウのグループ、ビジュアル組なんだよ」

暗くなり始めた帰り道アンが言った。

「なに、それ」

「接客用に美形ばっかり集めたんだ。うちのクラスの男子はちょっと落ちるけど、他はバッチリでしょ?これみんなには内緒ね」

まあ、私の事はさておき、確かに美形ばっかりだ。

「そういう風にグループとか担当とか決めてるんだ」

「結構大変なんだよー。この人とこの人は上手くいかないかもとか、大人しい人ばっかりにならないようにとか、神経使ったんだよー」

珍しくアンがグチった。

「上手くいくと良いね」

「うん」

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