桜星サンセット

気が付いたら十数人でファミレスでお茶をしていた。

最初はいつもの５人でおしゃべりしていた。

そこにたまたま遥さんと彼氏が同じ店に入ってきて、じゃあ加藤先輩たちも呼ぼうってなって、それからどうなったんだっけ・・・？

岡崎先輩の隣には見慣れない制服の人が寄り添っていた。

「岡崎先輩彼女いたんだ。ショックーー」

絵梨ちゃんと舞ちゃん、奈々ちゃんが落胆の声を上げた。

「まあ、まあ。加藤君は彼女いないよ」

遥さんが慰めるように言うと３人はすぐに機嫌を直した。

「人気あるんだね、２人共。コウちゃんも？」

「でも、毎日色んな人の名前が出てくるんです。みんな、なんとか先輩がカッコイイとか隣のクラスのなんとか君がカッコイイとか言うのが楽しいんです」

「ああ、なんか分かる」

「みんなよく知ってて、私は全然ついていけないんですけどね」

「それもなんか分かるなぁー」