桜星サンセット
「じゃあ、次ね。これ」

ピピッという音の後映し出されたのは看板の加藤先輩の顔。

「加藤先輩?」

「そう。左横のハート」

加藤先輩の顔の左横にも店名にかかった半分のハート。

ん?同じ色?深みのある赤。

「コウちゃんと加藤君、看板の中では離れているけど、くっつけたらハートが出来るの。他のとは違うハートが」

「え?なんで?」

「コウちゃんニブそうだからね。大きなお世話だけど、加藤君にはアツヤのことで借りがあるし」

それって・・・、たまたまじゃなくて・・・?

そこまで言われたらいくら私でも分かる・・・。

「別に加藤君とつきあって、って言ってるわけじゃないよ。加藤君には何も言ってないし、それに・・・」

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