桜星サンセット
文化祭が終わってまたいつも通りの普通な日々へと戻った。

でも、前とは違う。

好きな人が出来て、それが分かった時から普通では無くなった。

私の中にずっとコウスケが隠れていて、楽しいと思った瞬間、寂しいと思った瞬間、必ず出てきて私に笑いかける。

そして、気がつくと、いつメールしようか、何てメールしようか、次はいつ会えるか、そればっかり考えている。

「たかし君に一応聞いといたよ。コウスケの事」

「何を?言ってないよね私が好きだって事は」

「もちろん。たかし君にぶいから大丈夫。やっぱり彼女いないって。でも意外にモテるらしいよ」

安心と、不安両方だ。

あれから2度ほどコウスケにメールしてみた。

学校であった何でもない事、一応返事は来たが、短い一文。

コウスケらしいけどちょっと物足りない。

会いたいな。

コウスケと同じ学校だったら、偶然会ったり、お昼ゴハン食べたり出来るのに・・・。

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