桜星サンセット
1時間後には少し失われていたツヤがすっかり戻り、シャンプーのコマーシャルの様なつやつやさらさらの髪になっていた。

「ありがとうございました」

「はーい。お茶にしよっか」

「あ、シュークリーム。お母さんが作ったの持ってきたんです」

あれ、どこ置いたっけ?

「あ、これ?」

ソファーに座っているコウスケの挙げた手には食べかけのシュークリームがあった。

えーー、なんで勝手に!

「コウスケ!!ずうずうしいよ!何食べてんの?」

「何ってシュークリーム?うまいじゃん」

手に残っていたシュークリームをぱくっと一口で食べた。

「お母さんか。お前がこんなの作れるはず無いと思ったよ」

もう、ホントなんなの!

うまい、に一瞬喜んだ自分にもムカつく。

「コウスケくんが言うなら間違い無しね」

まりこさんは嬉しそうに言った。

< 74 / 280 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop