桜星サンセット
同時に音楽が流れ始めた。

ゆっくりとしていて心地よいリズムを刻んでいる。

ジャズ?みたいな曲。

なにあの人、私と同じくらいの年なのにこんなのが好きなの?

大人ぶって、本当に分かってるの?

「コウちゃん?聞いてる?」

「は、はい」

しまった、あんな人に気を取られていた。

「だから、伸びたところにストレートかけるね。それで、伸ばしていく?」

「ああ、いいと思う。コウ、ロングも似合うわ、きっと」

この前と同じ様に少し後ろに立っていたアンが言った。

「はい、そうします」

「言いなりかよ」

バカにしたような声が聞こえた。

「ちょっとコウスケ余計なこと言わないで。もう帰ってよ」

そうそう、がんばれアン、追い返して。

「もう始めていいかしら?」

まりこさんは全く気にかけずテキパキと作業を進めていった。

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