先生サマ




そう思ってる私に悠也くんはいう。





悠『…お願いだからついてきて』





そう言う悠也くんを私はジッとみてコクリと小さく頷いた。






悠也くんに連れてこられたのは人気がない裏庭あたり





そこまで来て悠也くんはピタリととまってしまった。





悠『………単刀直入にいう』





そう真剣な瞳で私を見据える悠也くん。






私はそれに反応を返さなかった





暫くの沈黙の中悠也くんはゆっくりと口をひらいた。





なんとなく何を言われるか感付いている私







悠『…俺と





………………別れてくんない』






そういう悠也くんの言葉に私の頬には涙がつたった






やっぱりそうか
分かってたことなのに言われるとやっぱり辛いな






でも…、分かってたことなのにどうして涙がでちゃうの?






涙を流す私をみて悠也くんは悲しそうな顔をみせる






どうして?



どうして悠也くんがそんなに悲しそうな顔をするの?





分からないことばかりの今の状況。





頭がついていかない






里「…どうして別れなきゃならないの?


理由を教えてよッ




まだ付き合ったばっかりじゃん!

好きって思いを伝えたばっかりで私も悠也くんが好きで悠也くんも私のこと好きって言ってくれたのにッ」





悠也くんが困ることを分かっていても次々と言葉を発する私





困らせたくない
悠也くんに迷惑かけたくないけど、





これが私の最後の悪あがき




悠也くんが今でも本当に大好きだっていう証拠なの






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