先生サマ





私は翔が出ていった方をずっと見ていた





プルルルー


悠『もしもし?』




悠也くんにむしょうに電話したくなって電話をした





里「もしもし?悠也くん?」





悠『当たり前じゃん

なに?どうかした?』




私が電話してきたことを不思議に思ったのかそんなことを聞いてきた





悠也くんに翔のこといったら、不安な気持ちにさせそうだから






里「ううん

声が聞きたかっただけだよ」




悠『…そっか』




里「…私ね、絶対悠也くんだけだから

誰を傷つけても、悠也くんだけだから」





悠『あははッ

なにそれ?
いきなりどした?』




悠也くんは私の言葉に笑った





軽くとらえられてもいい



でも、今言った言葉だけは本当





かわらないから…







暫く話して
悠也くんとの電話を切った時





翔が姿をあらわした




里「翔…」




私が話し掛けるが翔はなにも言わずに冷蔵庫の方へと向かった





どうやらお腹すいたから戻ってきただけのようだ





里「フフッ」




翔『…なに』



私を睨み付ける翔に動揺しながらも答える




里「お腹すいたから戻ってくるっていうのもどうなのって」





翔『だって腹減ったらどうもできないし』




里「そっかー」




その後私と翔の間には沈黙が続くばかり




その時―…
沈黙を破ったのは翔だった





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