蝶龍


静かに準備をする。

蝶龍…そして本来の自分へ




暗くなった部屋を見る。




琉伊『…行ってきます』





琉伊の声だけが
部屋に響く。




ゆっくりドアを閉め
目的地へと足を進めた。



全ての始まりの場所へと。




バイクに跨がり
向かった。




夜風が
頬を掠め…高ぶる心を
ゆっくりと鎮める。




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