蝶龍



琉伊『あれから…もぅ4年もたつんだね。』



あき兄ぃ。
もっと…もっと。

生きたかったよね。
恋して結婚して


冬馬や廉斗とバカ
したかったよね


こんな妹でゴメンね。



でも…岩動隼人。



あいつとは必ずあたしが
ケリを付けるから。


あき兄ぃの敵討ち
絶対するから



琉伊『さぁ…荷物もまとまったし…行くか』



母「琉伊…無茶しないで」



琉伊『うん…あっ戒兄ぃ達にはマンションに居るの秘密ね』



父「何かあれば組を使えお前は若頭だ皆、力を貸してくれる」



琉伊『おぅ…いってきます』



ゴメンなさい…。
今回ばかりは組の力も


皆の力も借りたくない。

…違う。
借りれないの。


もしも…ここで
あたしの一生が終わるなら…。



どうして…。



どうして…光樹に
会いたいと思ってしまうの??



そうか。
ただあたしは

認めたくなかったんだ。



大切だと。
大好きだと。



ねぇ光樹。
口には出来ないけど。


想うだけだから
許して。


< 86 / 203 >

この作品をシェア

pagetop