イケメン彼氏の秘密
やっと「よし」と何かを決めたみたい。
「いいか、恭奈。声を掛けられても無視しろ。それと危険を感じたら俺にすぐ電話。いい?」
「うん」
「すぐ戻ってくるから!」
「うん」
何をそんなに心配しているんだろう。
…そうだ。プレゼント。
いつ渡すか決めよう。
4時まで…って言ってたからその後がいいよね。
斗真、気に入ってくれるといいんだけど。
まぁあんなに見てたんだから欲しいんだよね、これ。
「ただいまっ…!大丈夫か、怪しい奴に声をかけられなかったか!?」
「大丈夫だよ」
帰ってくるの早し。
っていうか怪しい人、なんて私からすればここにいる人大体怪しいんだけど…格好が。
「恭奈、ごめんな。変なとこに付き合わせて」
「ううん。何かおもしろい人たくさんいるね」
「まぁな」
「それに斗真、かっこいいよ。その服似合ってる!」
何の服なのかはいまだに不明だけど。
「マジで?ありがと」