イケメン彼氏の秘密


携帯を取り戻したところで、健太と真由美の家を出た。


健太の家まで行って、別れたあと。


11時前…恭奈は寝てそうだな。



「もしもし、絢歩さん」

『おぅ、斗真。何だ?恭奈を泊めてもいいかってか?』

「え…いや、もう恭奈は寝たか聞こうと。今から行くつもりなんで」

『は?』

「え?」



絢歩さんの電話の向こうからどたばたと音が聞こえる。


無言だし…何故か走り回ってる……?



「斗真っ!お前、恭奈と一緒じゃないのか!?」

「え、はい。今まで友達とパーティーしてましたし…」



あれ…絢歩さんが慌ててる上に俺と一緒にいるって思ってた。


ってことはもしかして……もしかしてであってほしくないけど。



「絢歩さん、恭奈…いないんですか……?」

「いない」



嘘だろ。



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