イケメン彼氏の秘密


そんなことを考えていると、いつの間にか俺は濡れたジャンバーを脱がされていた。



「シミがつく前に洗いますわ。持っていきますわね」

「いや、気にしなくても…」

「あ・ら・い・ま・す」

「あ、あぁ…はい」



何かしらのオーラの圧力に負けた。


それからワイワイやってるうちに時間は経ち。



「そろそろ俺は帰ろうかな。もう10時だし」



健太に言われ、時間を確認しようとズボンのポケットに手を入れる。


ない。携帯がない。


絢歩さんと連絡とらないといけないから持ってきたのは確か何だが…。



「斗真、どうした?」

「携帯がない」

「携帯?お前、上着に入れてなかったけ?」

「上着…あぁ……って洗われてるんじゃ…」



ヤバい。ぶっ壊れるだろ。


急いで真由美のところへと向かう。



「真由美、俺の携帯が…」

「あぁ。斗真さんの携帯ですね。渡すの忘れてましたわ、どうぞ」



良かった。無事だった。




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