イケメン彼氏の秘密
流石、クリスマスイブ。
この時間でもたくさんの人がいた。
家族連れやカップル、友達同士。
イルミネーションや大時計前の大きなクリスマスツリーを見ている。
この中に恭奈はいるのか。
いてくれないと困るけど。
歩道橋から下を眺め、探してみた。
どんな服を着ているのかでも分かれば早いんだけど…。
陽菜乃に聞けば良かったかもしれない。
そんなことを考えながら、目を凝らして探す。
「あ……」
1人。
ベンチに座っている女の子。
よく見る二つ結び。
見つけた瞬間、自然とすぐにその子の元へと向かっていた。