罪語りて所在の月を見る
そんなマッチョに『僕じゃない』と言っても逃げ口上に捉えられるだけで信じてもらえないし、そもそも渉は冬月の名を出す――売るような真似をする気はなかった。
冬月がこいつらに遅れをとるなんて考えてないが、こんな面倒ごとにまた巻き込むのは嫌だった。
『僕はいい。けど、僕の周りは――』
「弟さんに何かあったとしても、やはりそれは自業自得です。それに謝ったところであなたは許しなどしないでしょう」
僕をボコボコにするまでは、と言わずとも、マッチョの太ももが上下した。
「ああ、弟以上にてめえを壊してやんヨ」
「壊す……?外傷はそうでもないように見受けましたが」
「ああ、傷はねえヨ。痣だらけで内臓にきちまったみてえだが、それでも重症じゃねえし、意識も昨日の内に回復したが……あいつは壊れタ」