私の彼氏様は危険人物!
「・・・で、今日の朝ごはんは?」

「当ててみなさい」

しょうがないや・・・

この、匂いは・・・

「卵焼き、鯖の煮物、サラダ、魚のお味噌汁、野菜ジュース」

「正解!」

「なら・・・いただきます」

ね、眠い・・・

ちなみに、あたしは匂いをかぎ分けるのが得意

というか、訓練されたからなんだけど・・・

理由は、半妖怪は命を狙われやすいから人間と妖怪の匂いをかぎ分けられるようにしておきなさい

だそう

なんで狙われやすいかは、知らない

「ん?美和、今日も美味しそうじゃないか」

「あ、斗真。おはよう」

そうだ!あたしの家族は、お母さんの美和、お父さんの斗真、お姉ちゃんの佳奈、そしてあたし、だ。

お姉ちゃんは、なんか自由人だから・・・今どこにいるかは・・・みんな知らない

だって・・・
[決めた!妖怪横町とか、妖怪道場とか・・・とにかく、修行してくる!]

って言ったっきり帰ってこないし、音沙汰はないし・・・

まったく、困ったもんだよ(涙)

お父さんとお母さんは今でもラブラブだし、チョー美男美女の夫婦
夫婦間もいいし・・・

でも・・・不公平だよね・・・

だって、あたしにだけ、美人の遺伝子が含まれてないもん!絶対・・・

―ピルルルルッ―

ケータイのアラームがなった

「ん?・・・ヤバい!!ち、遅刻する!」

時間がもう、8時15分だった・・・

一番楽な格好しちゃおうかな?裏口から入ればバレないし・・・

うん、そうしよう!

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