攻略難関なイケメン君。


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ただ今午前2時。


世間で言う最も怖い時間帯、丑三つ時である。


なのに当のあたしは、全く眠れず天井とずっとにらめっこをしていた。


学校で寝すぎた・・・。



あと、アイツの存在が気になる・・・。


もし・・・、不登校なら明日は来ないのかな・・・。


も・・・もちろんそっちのほうがあたし的には好都合だし、いいんだけどっ!


そういや名前は教えてくれなかったな。


気になる・・・。


いろんなことが頭で混乱を起こしていてとても眠られる状況じゃない。




――・・・仕方ない。アイツに電話しよう。


そう思ってあたしがかけた連絡先は・・・


プルルルルル・・・。



「・・・ふぁ~ぃ。」


眠たそうな声が電話越しで聞こえる。


声の主は同じクラスで仲の良い 矢野 奈々 。


くりくりした目がとても可愛い今時の女の子って感じ。

ほんのり赤いほっぺともよぉ~く合っている。

奈々は幼馴染で他人とは思ってない。むしろ双子の姉妹かなんか。


それほどあたしは奈々を信頼してる。




 
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