攻略難関なイケメン君。
暗い・・・。確かにそんな雰囲気はあった。
でも眼鏡の裏は超イケメンだった。
やっぱり屋上で会った奴は不登校の人?
でも・・・、だとしたらなんで。
昨日学校に居て、あたしの隣だって知ってんのよ・・・。
「美麗ー?どーしたの?黙っちゃって。」
「いや、考え事。」
「ふーん?」
「今日ね、あの後教室出て屋上行ったの。で、眠たかったから寝て、起きたのは午後だったの。」
「で?」
「で、屋上出ようとしたら雨降ってきたからやったぁ!と思ってそのままぼぉーとしてたの。」
「まじかよ、で制服は無事?」
「いやずぶ濡れ。」
「うわぁ・・・。」
「まぁ、それはいいのよ。でね、ぼぉーとしてたら男の人が入ってきたのよ。」
「へぇ?」
「第一印象は微妙だった。身長が高くて体も超細くて。肌も白くて。」
「いいじゃん、草食系男子嫌いじゃないぞ。」
「まぁ、それはうちも同感だけど、眼鏡してて超ダサかった。」
「うぅ~。幻滅。」
「でしょ、でね、なんかよくわかんないんだけどいきなり馬鹿とか何とか言われてちょっと口論してた訳。」
「ありゃ。珍しく学校で短気になったの?」
「寝起きだからつい・・・ね。」
「ふーん。」