攻略難関なイケメン君。
でも川谷があたしを嫌おうがそんなの知ったこっちゃない。
しかも、友達が欲しくないなんて嘘だ。
だって、そんなの淋しすぎる。
あんなクズの集団でも――・・・
あんなカスの集団でも―――・・・
あんな最低なことする集団でも――――・・・
一応、人間。
川谷だって人間。
同じ人間なんだからっ――!!!!!
「あたしは・・・「人間だと思わなくていい。アイツラと同じ害虫扱いでいい。
―――――害虫にこれ以上構うな」
嗚呼。
またあたしの話を遮った。
少しは聞いてよ。
そんな残酷なこと言わないでよ。
立ち去ろうとする川谷。
あたしとすれ違った時、微かに囁いた。
「――友達なんていらない」
バタン――
静かにドアが閉まる。
「――っっ」
涙がほろりと一筋だけ、頬を伝う。
これは――・・・
もう難しいなんてレベルじゃない。
・・・攻略不可能だ。
その日を境にあたしはリタイアを宣言し、川谷は学校へまた来なくなった。
もう自殺でも、不登校でも
―――なんでも勝手にすれば?????