彼の薬指
「ありがとう、また寄って下さいね」


とバーテンが笑いかける


『ええ。また寄らせてもらいます』


と笑い返し、外へでる。





ふと時計を見ると、時間は2:50
一段と冷たい空気にコートの襟を詰めて歩き出す


雪は少し量を増し
相変わらず手はかじかむけれど

足取りは軽かった
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