ケータイ戦士セーラーフォーン
昼休み。

校舎の屋上には瞳と鈴音の二人が居た。


ププ
「瞳、本当の事を言った方が良いププよ?
 きっと信じてくれるププ」


鈴音
「うん、私もそう思うわ」



「ありがとう。ププ、鈴音ちゃん。
 でも、これはあたしと奈美ちゃんの問題だから
 あたしだけで何とかしてみせるから」


ププ
「瞳……」


鈴音
「瞳ちゃん……」



ププと鈴音はそれ以上、瞳に掛ける言葉が見つからず、
瞳を見守る事にするのだった。



放課後。

胸騒ぎを覚えつつも部活に励もうとする奈美。

だが、練習の成果は散々だった。


コーチ
「今日は、これ位にしておこう。
 お前は今、スランプ状態にある。
 俺は、そのスランプ状態から抜け出る事を信じてるぞ」


奈美
「コーチ……」



一人、グラウンドに取り残される奈美。

だが、それは屈辱感でも絶望感でも無かった。

ただ、瞳に対する疑念の渦と胸騒ぎが渦巻いているだけだった。






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