幼馴染みに奪われました




「…で、でも悪いよ‥翔から入って?」




そう言っても翔は、冷蔵庫の中にある食材を取り出しながら、





「はぁ…あのな、オレは風邪引いてほしくないから言ってんだよ。少しくらい分かってくれ」






「…ぅ…ん……分かった。じゃ、お先に入るね」






翔は短く「ん~」と言いながら手を振った。











ーシャワー室内ー




ちゃぷん…




「ふぅ~…温かい‥」




湯槽に浸かりながら、うーんと背伸びをした。




疲れた体がほんわりとほぐれていく。




なんとも、この感覚が気持ち良い。





「翔には…なんか悪いことばっかりしちゃったなぁ~…」





「後で何かお礼しなくちゃ」





ぽちゃん……






< 48 / 52 >

この作品をシェア

pagetop