夕日の沈む教室で
おかしな人
チュンチュンッ。


朝を伝える小鳥の声が何だか今日は、はずんで聞こえる。

いつもの街並みも花壇も、全部輝いて見える。

そう感じるのは今日が特別な日だから。


【北村 空(きたむらそら)】

私は今日、中学校に入学する。


あぁ!!
夢にまで見た中学生。

セーラー服を来てくるくると回転する。


小学校のころから憧れていた中学生。

キレイなお姉さん達に憧れて、いつも見ていた。


その中学生に私がなれるなんて!!


ふわふわと期待を胸に空想(妄想)を膨らませていた。

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