天神学園高等部の奇怪な面々21
「なかなかないぜ、こんなチャンス」

調整が終わり、発明馬鹿は立ち上がる。

「あの時ああすれば、こうすれば、ああしたかった、こうしたかった…それが出来る人間なんて、本来は存在しない筈なんだ。万能に思える科学でさえ、まだ足を踏み入れた事のない領域…お前はその権利が得られたんだ」

振り向いた彼には、満面の笑みが浮かんでいた。

「幸せにならなきゃ失礼ってもんだろう?」

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