今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。

「るいさんの気持ち、私の気持ち、暁の気持ち……いろんなこと考えたら、よく分かんなくなって涙止まんない……」

「……あぁ」

「気にしなければいいのかもしれないけど、私は、やっぱりるいさんにもちゃんと前に進んでほしいの……」



暁を肌で感じているからか、思っていることがどんどんと口から出てくる。



上手く伝えられそうにないけど、とりあえず私の思ってることを全部暁に話したい。

話そう……。



それだけを思った。



「心優の気持ちはどうなんだよ」

「……私の気持ち？」

「心優の人生だろ。自分の気持ち無視していいのかよ」

「……私の、人生……」



私が私の気持ちを無視したら、誰がその気持ちを救ってあげれるんだろう。



……るいさんにはるいさんの気持ち、考えがある。

私がどんなに心配しても、結局はるいさんから大切な暁をとってしまったことに違いはないんだから、偽善者になってしまうのかもしれない。