レンタル彼氏 Ⅱ【完結】
中から出て来たのは、黒に青い毛糸でイニシャルが入ったマフラーと、お揃いの手袋。
「これから寒くなるから、皆で考えたの。
伊織、バイク乗るでしょう?」
「…………」
「皆が作ったのは、明日伊織に渡すって言ってたから知らないフリして受け取ってあげて」
「……………っ……」
「……………伊織?」
マフラーと手袋をぎゅうっと抱き締める。
「………俺、生きてる、意味あるのかな……」
知りたくて。
ずっと、ずっと。
その、意味を知りたくて。
俺は産まれてすぐに、捨てられて。
落ちぶれた俺がたどり着いた先は身売りだった。
それを自分の所為でなくして、皆の人生狂わせて。
何度も鈴恵さんに迷惑かけて。
大好きな女一人、幸せにしてやれなくて。
俺が、生きる理由は。
なんなの?
一人の人の尊い命を奪った代償がこれならば。
苦しすぎる。
逃げたくなる。
「伊織」
「これから寒くなるから、皆で考えたの。
伊織、バイク乗るでしょう?」
「…………」
「皆が作ったのは、明日伊織に渡すって言ってたから知らないフリして受け取ってあげて」
「……………っ……」
「……………伊織?」
マフラーと手袋をぎゅうっと抱き締める。
「………俺、生きてる、意味あるのかな……」
知りたくて。
ずっと、ずっと。
その、意味を知りたくて。
俺は産まれてすぐに、捨てられて。
落ちぶれた俺がたどり着いた先は身売りだった。
それを自分の所為でなくして、皆の人生狂わせて。
何度も鈴恵さんに迷惑かけて。
大好きな女一人、幸せにしてやれなくて。
俺が、生きる理由は。
なんなの?
一人の人の尊い命を奪った代償がこれならば。
苦しすぎる。
逃げたくなる。
「伊織」