レンタル彼氏 Ⅱ【完結】
「その、不倫相手が伊織の父親だったわけ」
「!!!」
「それを調べてる時、俺は普通に伊織とご飯食べたりしてたんだよ。
何も知らなかったからな。
知った時は、手が震えて、頭が真っ白になった。
憎むべき相手が、こんな身近にいただなんて!ってね」
高笑いしながら、聖は吐き捨てるように言った。
「…でも、伊織は何もしてないじゃない」
「黙れっ!」
空いていた手で口を塞がれる。
爪が頬に食い込んで痛い。
「……………そう、思ってたんだよ。
俺も」
急に聖が哀しげな瞳を見せた。
「…父親は愛想尽かして出ていくし、母親は不倫相手だけになって、俺をどんどん疎ましく思って来てたんだ」
「……………」
でも、聖…。
母親にたくさんの愛情をもらってたって。
「不倫相手は酒癖悪くて、酔うと暴れるし、金を奪うわ、母親を殴るわ…。
それを庇って俺も殴られてたよ」
私に触れている聖の手が震えていた。
ああ。
本当に。
私は何も知らない。
平凡な家庭で何不自由なく暮らしてきた私には。
「!!!」
「それを調べてる時、俺は普通に伊織とご飯食べたりしてたんだよ。
何も知らなかったからな。
知った時は、手が震えて、頭が真っ白になった。
憎むべき相手が、こんな身近にいただなんて!ってね」
高笑いしながら、聖は吐き捨てるように言った。
「…でも、伊織は何もしてないじゃない」
「黙れっ!」
空いていた手で口を塞がれる。
爪が頬に食い込んで痛い。
「……………そう、思ってたんだよ。
俺も」
急に聖が哀しげな瞳を見せた。
「…父親は愛想尽かして出ていくし、母親は不倫相手だけになって、俺をどんどん疎ましく思って来てたんだ」
「……………」
でも、聖…。
母親にたくさんの愛情をもらってたって。
「不倫相手は酒癖悪くて、酔うと暴れるし、金を奪うわ、母親を殴るわ…。
それを庇って俺も殴られてたよ」
私に触れている聖の手が震えていた。
ああ。
本当に。
私は何も知らない。
平凡な家庭で何不自由なく暮らしてきた私には。