レンタル彼氏 Ⅱ【完結】
“泉はさ。
何も知らなくって。
何も汚れてなくって。
最初、疎ましかったのは羨ましかったのかもしれない”
“孤独な俺は、温かな場所で育った子に惹かれるって”
「…私が陽のあたる場所にいたならさ、その陽で陰を照らし出すことも出来るのかなって」
自惚れてるかもしれない。
おこがましいかもしれない。
でも、暗くて深い闇にいる伊織がそう言ったから。
「……いずちゃんなら出来るよ」
その、聖の言葉が胸に染み渡ってまた涙が滲む。
「…復讐も終わっちゃった俺さ。
生きてる意味がよくわからなくなっちゃったんだ」
これは、聖の抱える闇。
「美佳もいないし。俺には家族もいない。
何もないって思ったら死にたくなった」
それと孤独。
「手首を切ったのは無意識だったよ。
なーんにも考えらんなかったから」
そう言って、まだガーゼが張りつけてある傷痕を見て聖が笑う。
「……いずちゃんが病室で毎日毎日、話をして笑って、帰るのを冷めた目で見てた」
何も知らなくって。
何も汚れてなくって。
最初、疎ましかったのは羨ましかったのかもしれない”
“孤独な俺は、温かな場所で育った子に惹かれるって”
「…私が陽のあたる場所にいたならさ、その陽で陰を照らし出すことも出来るのかなって」
自惚れてるかもしれない。
おこがましいかもしれない。
でも、暗くて深い闇にいる伊織がそう言ったから。
「……いずちゃんなら出来るよ」
その、聖の言葉が胸に染み渡ってまた涙が滲む。
「…復讐も終わっちゃった俺さ。
生きてる意味がよくわからなくなっちゃったんだ」
これは、聖の抱える闇。
「美佳もいないし。俺には家族もいない。
何もないって思ったら死にたくなった」
それと孤独。
「手首を切ったのは無意識だったよ。
なーんにも考えらんなかったから」
そう言って、まだガーゼが張りつけてある傷痕を見て聖が笑う。
「……いずちゃんが病室で毎日毎日、話をして笑って、帰るのを冷めた目で見てた」