レンタル彼氏 Ⅱ【完結】
あの日。
りさの様子がおかしかったことには気付いていた。
やっと、一ヶ月が過ぎて次の客がりさだった。
珍しく、りさが間を空けずに予約していたなあと思ったんだ。
「りさ、今日どこ行く?」
いつも通り、国産車で迎えに行く。
助手席に乗り込んだりさに俺は尋ねた。
「………行きたいとこあるから…いい?」
ぼそっと小声で話すりさ。
心なしか、りさの顔が少し青い。
体調悪いのかな?
「わかった、けど大丈夫?」
「な、何が?」
「なんか、具合悪そう」
「…平気」
「そう?じゃあ、ナビってね」
「………うん」
普段と様子違うけど。
本人が平気って言ってるから大丈夫か。
不思議に思いながらも、俺は車を発進させた。
りさが曲がり角になると口頭で案内する。
俺はそれに倣って車を走らせた。
そして、たどり着いた場所は病院だった。
「…………病院?」
「そう」
「…りさ、そんな悪い?」
「来てくれる?」
「ああ、もちろん」
そう、言って俺は車を降りた。
りさの方へ行こうとしたのも束の間。
りさの様子がおかしかったことには気付いていた。
やっと、一ヶ月が過ぎて次の客がりさだった。
珍しく、りさが間を空けずに予約していたなあと思ったんだ。
「りさ、今日どこ行く?」
いつも通り、国産車で迎えに行く。
助手席に乗り込んだりさに俺は尋ねた。
「………行きたいとこあるから…いい?」
ぼそっと小声で話すりさ。
心なしか、りさの顔が少し青い。
体調悪いのかな?
「わかった、けど大丈夫?」
「な、何が?」
「なんか、具合悪そう」
「…平気」
「そう?じゃあ、ナビってね」
「………うん」
普段と様子違うけど。
本人が平気って言ってるから大丈夫か。
不思議に思いながらも、俺は車を発進させた。
りさが曲がり角になると口頭で案内する。
俺はそれに倣って車を走らせた。
そして、たどり着いた場所は病院だった。
「…………病院?」
「そう」
「…りさ、そんな悪い?」
「来てくれる?」
「ああ、もちろん」
そう、言って俺は車を降りた。
りさの方へ行こうとしたのも束の間。