レンタル彼氏 Ⅱ【完結】
あれから聖は何かが吹っ切っれたかのように、明るくなったし、よく笑うようになった。
前みたく、また四人で出かけることが増えた。
唯一、変わったことと言えば。
聖が自分から皆に本音を曝け出すように話をしたことだった。
……私に復讐の為に近付いたことさえも。
それを聞いた尚子は聖の頬を一発叩いてから
「いずちんの代わりに叩いたんだからねっ」
そう言って腕組みをして不貞腐れた。
どうも私の口から何も聞けなかったことが不満みたいだった。
もちろん、それがただのヤキモチなことも。
ごめんっと、謝ってから顔を見合せて笑い合った。
私達はこれでもう、仲直りなんだ。
…………本当に。
私は恵まれている。
これが幸せだってことを、もっともっと感じないといけない。
今、何不自由なく生きていけることだって。
本当に幸せなことなんだ。
前みたく、また四人で出かけることが増えた。
唯一、変わったことと言えば。
聖が自分から皆に本音を曝け出すように話をしたことだった。
……私に復讐の為に近付いたことさえも。
それを聞いた尚子は聖の頬を一発叩いてから
「いずちんの代わりに叩いたんだからねっ」
そう言って腕組みをして不貞腐れた。
どうも私の口から何も聞けなかったことが不満みたいだった。
もちろん、それがただのヤキモチなことも。
ごめんっと、謝ってから顔を見合せて笑い合った。
私達はこれでもう、仲直りなんだ。
…………本当に。
私は恵まれている。
これが幸せだってことを、もっともっと感じないといけない。
今、何不自由なく生きていけることだって。
本当に幸せなことなんだ。