レンタル彼氏 Ⅱ【完結】
逆に、私の気持ちも聖しかわからないんだろうな。
そう、考えると無性に切なくなる。
だって。
この気持ちは途方もないから。
だからといって、諦めることすら出来ない。
出口のない迷路に彷徨いこんだみたいだ。
幸せでもあり、不幸せでもあるんだ。
……でも、伊織はまだ生きてる。
だから、まだ幸せなのかもしれない。
「いずちゃん」
ぼーっと考え込んでる私の前に座った聖。
「…んっ?」
聖に目線を合わせて軽く答える。
「今日さ、新しく出たケーキ買いたいからついて来てくんないっ?」
「ふはっ、またケーキ?」
「うん、三食ケーキでもいいぐらいっ」
「む、無理っっ」
本当に程よく筋肉もついていて、脂肪なんかなさそうな見た目なのに。
こんなにもケーキとか、甘いもの大好きなんだもんなあ。
人って見かけによらないって言ったもんだなあ。
じろじろと聖を頭から爪先までなめる様に見る。
「な、なにっ?」
後退りしながら聖は引きつった笑顔を見せた。
そう、考えると無性に切なくなる。
だって。
この気持ちは途方もないから。
だからといって、諦めることすら出来ない。
出口のない迷路に彷徨いこんだみたいだ。
幸せでもあり、不幸せでもあるんだ。
……でも、伊織はまだ生きてる。
だから、まだ幸せなのかもしれない。
「いずちゃん」
ぼーっと考え込んでる私の前に座った聖。
「…んっ?」
聖に目線を合わせて軽く答える。
「今日さ、新しく出たケーキ買いたいからついて来てくんないっ?」
「ふはっ、またケーキ?」
「うん、三食ケーキでもいいぐらいっ」
「む、無理っっ」
本当に程よく筋肉もついていて、脂肪なんかなさそうな見た目なのに。
こんなにもケーキとか、甘いもの大好きなんだもんなあ。
人って見かけによらないって言ったもんだなあ。
じろじろと聖を頭から爪先までなめる様に見る。
「な、なにっ?」
後退りしながら聖は引きつった笑顔を見せた。