レンタル彼氏 Ⅱ【完結】
尚子と学が二人でデートする日は、聖と過ごすことが多い。

何故か、そんな時聖は上手い具合にバイト休みなんだよね。


聖のオススメで行ったカフェが、本当に雰囲気も、料理も、最高によかったからいつしか二人の行き付けになっていた。


待ち合わせはいつもの場所だと、決まってこのカフェだった。


その日もいつもの場所で待ち合わせをしていた。
お気に入りのミルクティと、チーズケーキの組み合わせ。

それを注文して聖を待った。


先に到着した時は、いつもi-podで音楽を聞きながら勉強をしていた。


今日も同じ様に勉強をしていた時、ふいに肩を誰かに叩かれた。

聖なら何も言わずに席につくから、きっと違う誰か。
顔を上げると、そこにいたのは。



「よっ」


久しぶりの順二だった。


「……順二っ?!」


すぐにイヤホンを外してテーブルに置く。
それからノートや、参考書を閉じた。



「久しぶりだな、待ち合わせ?」


「ああ、うん、そう!順二は?」
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