レンタル彼氏 Ⅱ【完結】
美佳から。
あの日貰ったネックレスだった。
大方、麻酔をした時に外してポケットに入れたんだろう。
その、久しぶりに触るネックレスに。
俺は涙が止まらなかった。
美佳に連絡取らないと。
そう、思って携帯を充電しながら電源をつける。
支払いをしていなかったから、携帯は止められていた。
止められる前に届いたメールを俺は一つ一つ見ていった。
客からのメール。
聖。
社長。
美佳…。
迷うことなく、美佳にカーソルを合わせた。
【伊織。
少しの間、さよならね。
伊織は何も心配しないでいいからね。】
…………
「………俺の」
俺の所為なのに。
美佳は俺を一言も責めなかった。
【伊織、逃げろ】
社長のメール。
【伊織、今どこにいるの?】
聖からのメール。
…………誰、一人。
俺を責めなかった。
あの日貰ったネックレスだった。
大方、麻酔をした時に外してポケットに入れたんだろう。
その、久しぶりに触るネックレスに。
俺は涙が止まらなかった。
美佳に連絡取らないと。
そう、思って携帯を充電しながら電源をつける。
支払いをしていなかったから、携帯は止められていた。
止められる前に届いたメールを俺は一つ一つ見ていった。
客からのメール。
聖。
社長。
美佳…。
迷うことなく、美佳にカーソルを合わせた。
【伊織。
少しの間、さよならね。
伊織は何も心配しないでいいからね。】
…………
「………俺の」
俺の所為なのに。
美佳は俺を一言も責めなかった。
【伊織、逃げろ】
社長のメール。
【伊織、今どこにいるの?】
聖からのメール。
…………誰、一人。
俺を責めなかった。